水道管の腐食状態検査コストの削減と技術継承の簡略化を実現

プロジェクトの目的
Purpose
  • 低コストで水道管腐食検査を実施できるようにする
  • 技術継承の難易度を下げることで業務引継をスムーズに実現
抱えていた課題
Subject
  • 検査に多額のコストと長い準備期間が必要
  • 検査のための技術引継が進まず、検査者が高齢化している
予備検査と本検査の統合
水道管の腐食検査は、熟練の検査員による「腐食の可能性がある箇所の特定」を行う予備検査と、水道管を掘り起こして実際の状況を確認する本検査がありました。 この二段階の検査により、全ての水道管を掘り起こさずに検査を行っており、コスト削減を行っていましたが、それでも本検査で異常無しとなるケースも多く、無駄が存在していました。 そこで、予備検査段階で、水道管の中を撮影するカメラと、カメラに着けたセンサー、センサーからの測定着を分析する処理機構を内包した機械を作成し、映像・測定結果の両方を掘り起こすことなく確認する仕組みを構築し、準備期間の短縮とコスト削減を実現しました。
技術継承の難易度低下
予備検査には熟練の経験が必要でしたが、上記のように判断を可視化することに成功したため、技術継承を行いやすくする基盤の構築に成功しました。 また、この仕組みを使い続けることにより、判断の精度向上も見込むことが出来るようになり、組織として経験を積み上げる土台の実現に成功しました。
次代へ向けて
現在は、検査が必要な状況だが、データの蓄積を行うことにより検査前の段階でさらに対象を絞り込む予測ができる様になります。また、カメラのロボット化、取得したデータ解析の自動化などを行い、さらなるコスト削減を目指します。 最新技術を用いた精度向上とコスト削減を両立し続け、公共事業の効率化による社会貢献を果たし続けてまいります。